【 ぼく「げんじつ」を唱えた 】
◆LUdEVzdrco
59 :No.58 ぼく「げんじつ」を唱えた ◇LUdEVzdrco:07/06/17 23:25:26 ID:s3iEwa6p
お前に書きたい事は何も無い。
お前の言葉は意味を結ばない。
お前の描く人物に血が通う事はなく、結末には教科書程度の教訓すら残せない。
残念ながら、僕が小説を書き続けて本当に学べた事と言えば、その程度だ。
高校・大学とバイトもせず、友達も作らず、もちろん恋の一つもせずに意識のある時間は
言うまでもなく、夢の中でさえ大半を小説を書く事に費やしても僕には価値のある文は書
けなかった。
そうして気がつけば、三十路も近いのに未だ小説家志望なんて名乗っている自分は、深
夜にコンビニに入って来たガラの悪いカップルをレジ越しに眺めている。
全く、あの頃
「文才無いけど小説書いてれば文才つくかも」
なんて気楽に考えていた自分を呪い殺したい。いや実際に今、自分は呪うまでもなく小説
家なんて言う夢に囚われて人生を踏み外している上に、殺されるまでもなく既に自分から
死にたくなっているのだからそんな必要も無い。才能も無い上に希望も無い。そんな状況
で僕はこれからも小説を書けるのだろうか?小説を書く意味はあるのか?
僕は自分に問う。
文才無いけど小説書く
文才無いけど小説書く?
BNSK
BNSK?
馬鹿には小説なんて書けない?
馬鹿には小説なんて書けない?
完