【 路面に咲く可憐なハナ 】
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324 名前: 守銭奴(コネチカット州) 投稿日:2007/04/15(日) 18:14:19.14 ID:ko36houpO
世の中にはラブコメなるものが氾濫してはいるが、そのようなラブコメ時空的状況、例えば登校中にパンを咥えた少女と衝突するというような事態が現実に起こりうるようなものだろうか。
答えは否だ。パンを咥えて走る少女などいるはずもないし、そう都合よく曲がり角があるわけもない。
すなわち、今俺が陥ってる状況を説明するとしたならば、異常事態と呼ぶしかないわけである。
目覚ましというものは利用価値の高い一品ではあるが、如何せん耐久力に優れたものであるとは言いがたく、例えばパンチの一発でもくれてやれば黙ってしまうわけで、俺の寝坊は目覚ましの耐久力のなさが原因と言ってもいいだろう。
まあ、つまり寝坊した俺は普段より幾分早いスピードで学園に向かう途中、目下、眼の前に横たわる少女に衝突してしまったわけだ。
ここでラブコメなんかでは『何するのよッ!』という声とともに走り去った少女が転校生で、教室で鉢合わせという展開が待っているのであるが、ここは現実であり、眼の前の少女は地面に横たわっているわけで。
よく見れば腕は在らぬ方向を向いており、地面は赤く染まっている。耳を近づけてみても息をしている様子はない。
『新任教師、生徒を轢き殺す』そんな文字が俺の頭に浮かび上がった。
「そりゃあ、車でぶつかったらこうなるか……」
肌寒い風が俺の体を吹き抜けた。
役得。そう言えなくもない状況ではあるが、俺の意識は混濁としていた。
眼の前にいるのは確かに線の細い美少女ではあり、今から行う行為は人工呼吸である。
それでも成功しなければ俺の人生が終了するという未来がありありと浮かぶ状況で興奮できるほど俺の精神は強靭ではない。むしろ繊細で脆い。
はっと気付くと俺は少女の口唇を嘗め回していた。いかん、これは人工呼吸ではない。
掌の有りどころを見てみると何故か少女の胸の上に乗っている。いや、これは人工呼吸のためだと己に言い聞かせる。打撲の場合腹部を圧迫してはいけないんじゃなかったか。
そんな言葉を思い出し、俺は優しく揉み解す事で中間の値を取る事とした。
これは人命救助である。
誠心誠意を込めた人工呼吸が功を奏したのか少女の鼻がひくひくと動き始めた。
325 名前: 守銭奴(コネチカット州) 投稿日:2007/04/15(日) 18:17:40.40 ID:ko36houpO
大きな声ではいえないが俺は鼻フェチである。鼻穴が広がる様子が溜まらなく扇情的だ。
誰でも我慢できないだろう。
俺は少女の鼻の穴に舌を挿入した。鼻の処女は頂きだ。
俺の中では相反する二つの気持ちが宙に浮かんでいた。やるか、やらないか。
見ると少女の胸は上下し、息を吹き返したように思う。どうやら先ほど呼んだ救急車の到着まではまだ時間のあるらしいこの状況において、手をこまねいている事が正
しいといえるのか。
答えは否だ。男を誘うように痙攣している鼻腔を目の前にして何もしない男などいるものか。
舌を抜き差しすると鼻穴から鼻汁がどっと溢れてきた。この女誘ってやがる。
寝ている状況でさえこれほど鼻汁を垂れ流すとはとんだ淫乱女だぜ。
たまらなくなった俺は少女の瞼を指で広げると眼球を舐め始めた。美味い。
これほど美味い眼球があるのか。傷つけないように慎重に眼球を嘗め回す。舌に当たる固い物質の感触が伝わる。この女、もう固くしてやがる。
呼応するかのように俺の一部も硬くなり始めた。心なしか息の荒い少女のそこにむかって一気に突き入れる。
くそ、狭い鼻穴だぜ。がんがん締め付けてきやがる。
まあ俺のビックマグナムの大きさもあるんだろうがな。鉛筆より太いんだぜ。
達しそうになる興奮を抑えならが腰を振っていると、少女の目が開いた。
「うッッ」
不意撃ちの驚きと、おぼろげな視線のあわせ技により俺は果てた。世界が白い。
瞬間何が起こったかわからなかった。少女を光源とした光は俺の視界を埋め尽くし、それが収縮したと同時、凄まじい激痛が襲ってきた。
一瞬絶頂の余りの眩みかと思ったが、そうではない。息が困難な上、鼻に違和感を感じた。
見ると鼻穴は酷く歪んでおり、いや、それ以前にこれは……。
326 名前: 守銭奴(コネチカット州) 投稿日:2007/04/15(日) 18:19:24.15 ID:ko36houpO
「ごめんね、まだ死ぬわけにはいかないの」
俺の顔で、俺の声で、そう呟いた”ダレカ”は悲哀と憐憫が入り混じった顔で俺を見下ろすと車に乗り込んだ。
永遠に戻る事のない暗闇を感じながら、車のエンジン音だけがやけに耳に響いていた。
終