【 頑張れカトウ君! 】
◆JBE2V7aE2o




46 :No.14 頑張れカトウ君!(1/1) ◇JBE2V7aE2o:06/12/17 17:49:50 ID:VfSMB89y
 憂鬱な季節がやってきた。
 俺たちにとって一年で一番忙しい時期だ。
 職場は、この時期に大量に出る優秀者と殉職者の供養で大忙しだ。
「おーい、下等! お前は夏が半分過ぎたってのにノルマの半分もいってないじゃないか
このままだとクビになるぞ」
「す……すいません、営業行ってきます」
 チームに加えてもらえない個人営業の俺は、地道な営業回りだ。
 まとまって動いている奴らや成績優秀な奴は、俺の四倍以上も稼いでいる。
「今日中に三件はこなせよ! このまま下等って呼ばれ続けていいのか」
「は……はい、わかりました。」
 今日は、どこへ行こう。アポなんてない世界だし、飛込みしかないないのに
大手は先輩や専属班が行ってしまってるし、中小には優秀な新人が行っている。
 行く宛てもないので、繁華街へ行く事にした。
 だが、今年は稀に見ない猛暑のためか外に人の気配がほとんどない。
 たまに歩いていても干からびそうな老人ばかり、道端で倒れないか心配だ。
 目指す場所もなく動いていると公園についた。子供が一人、砂場で遊んでいる。小学校低学年ぐらいの少女だ。
 一生懸命、砂で何かを作っているらしく、こちらにはまったく気付いていない。
「これは上物だ、フヒヒ。人気もないし、チャンスだな」
 独り言を呟きながら少女に後ろから近づく。そして接触。
 声も出させないまま一気に挿入、少女の体液によって乾いていた体が潤される。
 そして少女にも俺の体液を残す。この体液交換の瞬間が至福の時だ。なんとも言えない快感が全身を駆け巡る。
「ん……」
 事が全て終わってから気付いたのか、少女が挿入された部分を手で抑えている。
 長居は無用だ。もう一度と考えて殉職することが多いので早々に立ち去る。
 そのまま今日は良い獲物がたくさん見つかるかと思ったが、あの少女だけだった。
 期間ノルマには程遠いが、一件の成功を持って戻った。
「あの……、一件だけです」
 恐る恐る今日の成果を報告した。
「一件か、この時期にしては少ないが一件もないよりマシだ。この調子で頑張れよ、蚊藤!」
「はい! 蚊長!」



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