【 おちんちんらんど 】
◆mf3qtiJiIU




739 名前:じぇんきん(1/3) ◆mf3qtiJiIU :2006/08/20(日) 23:40:37.32 ID:ZHHGsj+k0
オッスオラ内藤地平線。
22歳、今をきらめくニートさ。
今日もネットサーフィン、お気に入りのサイトはにちゃんねる。
お、よさそうな記事があったな。
……なになに、快適安眠夢想転生?

・アロマ〜練炭〜 ――3つを部屋に設置する。
・部屋を締め切り、窓やドアをテープで塞ぐ。
・練炭を焚く
・布団に入りグッスリ寝る。
・これであなたは夢のおちんちんランドへ!

最後の一文が気になるが面白そうだ。やってみよう。
さっそくバーボンハウスへ行こう。何でも売ってる総合雑貨屋だ。
服装は着古したTシャツと短パン。とてもお洒落だ。
両手を広げ、光る風も追い越す如く猛ダッシュ。500mそこらの距離は一瞬だ。
バーボンハウスは広い。アロマ練炭を探すのはとても面倒くさい。店員に聞くしかない。
「フヒヒ、すいません。練炭は何処ですか?」
店員は怪訝な目で僕を見た。だが、場所は教えてくれた。オーライ。
両手に練炭を持ち、レジへ。
レジのお姐さんまで怪訝な目で僕を見る。だが、買えた。やっぱりオーライ。

部屋に戻り、テープでドアと窓を塞いだ。練炭も設置した。練炭も焚いた。
後は寝るだけだ。
夢の世界へI Can fly。

740 名前:じぇんきん(1/3) ◆mf3qtiJiIU :2006/08/20(日) 23:42:19.85 ID:ZHHGsj+k0
――ここは何処だ。僕は確かおちんちんランドとやらに……
周りを見渡しても何も無い。精神時の部屋か?
「……い」
ん?
「……っ……い」
んん?
「おっぱい!」
おっぱい?
「おっぱい! おっぱい!」
目が丸い男が、横で一心不乱に腕を振り続けている。
何だコイツ、何時から横に居たんだ。
「おっぱい! ……ん? ああキミ、丁度いい所に来たね。今人手が足りないんだ。手伝え。」
え、ちょ、お前は何を言っているんだ。
「説明は後だ。おっぱいの為にいっぱいおっぱいおっぱいするんだ」
日本語でオーケー。
「一度しか言わない。腕を振り上げ『おっ』、振り下ろすと同時に『ぱい』。簡単だろう」
何で僕がそんなことを……
「細かいことは気にするなよ。さあ行くぞ!」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
……気づけば人が増えている。ついさっきまでは2人だけだったはずだ。今じゃその10倍は居る。
「俺、このおっぱいが終わったら結婚しようと……思ってるんだ……」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
「こんなキチガイだらけの所に居られるか! 私は帰るぞ!」
「ここは俺に任せて行け、俺がおっぱいを叫び続ける!」
皆好き勝手に叫んでいる。もしかして危ない宗教に入っちゃった?

「おっぱいが来たぞー!」

741 名前:じぇんきん(3/3) ◆mf3qtiJiIU :2006/08/20(日) 23:43:41.47 ID:ZHHGsj+k0 最初に会った目が丸い男が叫んでいる。
何も無かった空間に全裸の美少女が現れた。
すげえ巨乳だ。僕の富士山も噴火しそうです。
100人近くの人間が一斉に叫ぶ。
「「美少女キタコレ!」」
「内藤さん! 内藤さん!」
美少女が話しかけてくる、僕の名前を知ってるみたいだ。
有名になったもんだ。これなんてフラグ?
「地平線さん!」
美少女が抱きつ……あれ?
なんだか、意識が……

目が覚めるとそこは病院だった。
アロマ〜練炭〜 のお陰で一酸化炭素中毒になっていたそうだ。
もう少しで僕はこの世とオサラバだったらしい。
練炭3つも購入した僕を不審に思ったバーボンハウスの店員が通報してくれたそうだ。
おちんちんランドは天国のことだったのか。

誰の言葉だったかな。
『嘘を嘘と見抜けない人には(インターネットを使うの) 難しい』
そりゃごもっともで。



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