【 雨宿り 】
ID:SGxgKRlH0




582 :556:2006/07/09(日) 19:55:59.99 ID:SGxgKRlH0
今日も茹だる様な暑さの中、取引先を回っていた。ワイシャツは汗で重く張り付き、ネクタイは今にも俺の首を絞め殺そうとしている。一億と数千万キロという遥かに上から偉そうに見下ろす太陽が憎らしい。
突然あたりが暗くなる。憎らしい太陽に雲がかかったのだ。こいつはなんていい奴なんだ。もう俺は雲の方に足を向けて寝られない。
しかし俺は裏切られたんだ。奴は数千キロという高さから沢山の雨粒を落としてきやがった。気づいたころにはずぶ濡れだ。こんな酷い仕打ちをされたのだから前言撤回。俺は毎日逆立ちして寝なければならない。
憎らしい雲の攻撃から逃れるため近くの民家の軒先へ避難した。先客がいた。セーラー服を着た女子高生だった。彼女は下敷きを団扇代わりにして制服の中に風を送っていた。制服は雨に濡れ、まぁなんというのか肌色に白いラインが三本ほど浮き上がっていた。
断言しよう雲という奴はとてもいい奴だ。俺の一番の親友だと言ってもいい。その親友は俺の予想以上にいい奴だった。
突然雨脚が激しくなった。すると俺の斜め前にいた彼女は雨に濡れぬよう2,3歩下がった。そうすると自然と見えてしまうわけで。
俺は元々ロリコンとかいう趣味はなく、偶々見てしまっただけであり一切の悪気などありません。そういうことにして置いてください。
その数十センチ下に広がる光景は、彼女が風を送るために開けたその胸元で汗ばんだ肌と白い何かが見えたのです。
ありがとう我が最愛の友、雨雲。



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